湖に浮かべたボートを漕ぐように、人は後ろ向きに未来へ入っていく
フランスの大詩人、ポール・ヴァレリーの言葉です。
この言葉を大好きなミステリー作家の宮部みゆきさんの小説から教わりました。
そこには、このような解説(独自解説含む)がされています。
人生は時の川を漕ぐボートのようだ。進むべき方向、未来には背を向けている。
漕いでいる自分が目にするには過去ばかりだ。
人は未来を見ずに過去ばかりを見つめ続けている。
しかし、その過去もボートが進めば、どんどん遠ざかっていき、やがて見えなくなる。
人は過去から学び、いまを生きると誰もが言います。
一方で、忘れることの大切さも説かれています。
あなたはどんな人生を歩んでいますか?つらい時、過去にこだわってしまっていませんか?
過去は、その風景とともにやがて遠くに消え去っていくのでしょう。
未来に背を向けていますが、だからこそ、今をしっかり見つめなければ。
人生を漕ぐボートの主は私しかいないのだから。