青山緑水(せいざんりょくすい) 5月の禅語を紹介

季節の花
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青山緑水(せいざんりょくすい)

草木が花を競い合った爛漫の春が過ぎ、新緑の映える初夏が近づいてまいりました。薫風瑞雲が漂う季節です。生命が躍動するこの時季は病を癒やす好機です。溢れんばかりの自然の生命力を身体の奥深くに取り込み、新型コロナウイルスに立ち向かいます。

中国唐代の名僧、龍牙居遁禅師はこの季節に相応しい「青山緑水」という禅語を残しました。青々とした山々、緑が映る水の流れという森羅万象を育む雄大な情景が表現され、あるがままを慈しみながら生命の煌めきを讃えています。この禅語には「是我家」の語句が続き「青山緑水の大自然こそ私の住まいだ」と高らかに宣言して、自然の恩恵を得て今日も生かされていることに感謝した一節と解されています。

仏教では人と自然とが切り離せない関係にあることを「身土不二」と申します。「身体と土は二つにあらず」との意味で、人と人が暮らす土地は一体であるとの教えです。中国で古くから伝わる「医食同源」という考え方も同じで、自然界と人間、そして生活する土地との深い関係を洞察しています。

一年で最も生命力を感じられる季節です。遠出はいまだ叶いませんが、近くの緑の中に身を置いて、青山緑水の自然の恵みを全身で体感しましょう。

生命の尊さを心に刻まれ、コロナに打ち勝たんことを祈念いたしております。

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